
原則
マニュアル「Oracle® Data Guard 概要および管理 19c」
10.3 フィジカル・スタンバイでの手動操作が必要なプライマリ・データベースの変更
より、
プライマリ・データベースに対して行われる構造変更のほとんどは、REDOデータによってフィジカル・スタンバイ・データベースに自動的に伝播されますが、手動操作が必要な変更がいくつかあります。
次の表に、フィジカル・スタンバイ・データベースで手動操作が必要な、プライマリ・データベースの構造および構成の変更を示します。
表10-1 フィジカル・スタンバイでの手動操作が必要なプライマリ・データベースの変更
プライマリ・データベースの変更 | フィジカル・スタンバイ・データベースで必要なアクション |
---|---|
データファイルの追加または表領域の作成 | STANDBY_FILE_MANAGEMENT データベース初期化パラメータがAUTO に設定されている場合、アクションは必要ない。このパラメータがMANUAL に設定されている場合は、新しいデータファイルをフィジカル・スタンバイ・データベースにコピーする必要があります。 |
表領域の削除とデータファイルの削除 | DROP またはDELETE コマンドを含むREDOデータがフィジカル・スタンバイに適用された後に、プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースからデータファイルを削除します。 |
フィジカル・スタンバイ・データベースでのトランスポータブル表領域の使用 | プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースの間で表領域を移動する。 |
プライマリ・データベースのデータファイルの改名 | フィジカル・スタンバイ・データベースでデータファイル名を変更します。 |
REDOログ・ファイル・グループの追加または削除 | フィジカル・スタンバイ・データベースでREDOログおよびスタンバイREDOログの構成を評価し、必要に応じて調整する。 |
NOLOGGINGまたはリカバリ不能な操作 | RMANコマンド RECOVER ... NONLOGGED BLOCK を使用して、スタンバイの無効なブロックをプライマリの変更済ブロックに置き換えます。 |
パスワード・ファイルのリフレッシュ | Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、プライマリ・データベースで行われたパスワード・ファイルの変更は、スタンバイ・データベースに自動的に伝播されます。唯一の例外は、遠隔同期インスタンスです。遠隔同期インスタンスはREDOを受け取りますが、適用しないため、更新したパスワード・ファイルを引き続き手動で遠隔同期インスタンスにコピーする必要があります。遠隔同期インスタンスでパスワード・ファイルが更新された後、プライマリでのパスワードの更新を含むREDOは、遠隔同期インスタンスからREDOログを受け取るように設定されているすべてのスタンバイ・データベースに自動的に伝播されます。REDOが適用されると、スタンバイでパスワード・ファイルが更新されます。 |
TDEマスター暗号化キーのリセット | フィジカル・スタンバイ・データベースのデータベース暗号化ウォレットをプライマリ・データベースのデータベース暗号化ウォレットの最新コピーで置き換える。 |
初期化パラメータ | フィジカル・スタンバイ・データベースで対応する変更を初期化パラメータに加える必要があるかどうかを評価する。 |
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