[Oracle Database] 12cのクラスタウェアのアラートログの場所が変更された件

今さらですが、Oracle12cのクラスタウェアのアラートログの場所(出力先)が変更されてます。 マニュアルにはちゃんと書いてあるわけですが、知らずにドキリとする人もいるのでは。

Oracle Clusterwareの診断およびアラート・ログ Oracle Clusterwareは、Oracle Database障害診断インフラストラクチャを使用して診断データとアラート・ログを管理します。このため、ほとんどの診断データは自動診断リポジトリ (ADR)(インストール時に指定したベース・ディレクトリ内のディレクトリとファイルのコレクション)に含まれます。 (中略) ADRファイルはADRホーム・ディレクトリに存在します。任意のホストで実行するOracle ClusterwareでもADRホームの構造は常に次のようになります。 ORACLE_BASE/diag/crs/host_name/crs この例で、ORACLE_BASEはOracle Grid Infrastructureのインストール時に指定したOracleベース・パス、host_nameはホストの名前です。Windowsプラット フォームでは、円記号(\)でパスのディレクトリ名が区切られます。 ADRホーム内には、特定のタイプのADRデータのための様々なディレクトリがあります。特に重要なディレクトリはtraceとincident です。traceディレクトリには、Oracle Clusterwareデーモンとコマンドライン・プログラムによって書き込まれる正常なトレース・ファイルすべて(インシデント以外)と、Oracle Clusterwareアラート・ログの単純なテキスト・バージョンが含まれます。この構成は、Oracle Clusterware 12cリリース1 (12.1.0.2)より前のバージョンとは大幅に異なります。以前のバージョンでは診断ログ・ファイルはデーモンごとに個別のディレクトリに書き込まれ ていました。

参考)Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド 12cリリース1 (12.1) J Oracle Clusterwareのトラブルシューティング Oracle Clusterwareの診断およびアラート・ログ・データ https://docs.oracle.com/cd/E57425_01/121/CWADD/troubleshoot.htm#CHDFJIEG

ちなみに、従来のバージョンでは以下。

Oracle Clusterwareアラート (中略) Linux、UNIXおよびWindowsシステム上でのこのアラート・ログの場所は、Grid_home/log/host_nameです。Grid_homeは、Oracle Grid Infrastructureがインストールされている場所の名前を示します。

参考)Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド 11gリリース2 (11.2) H Oracle Clusterwareのトラブルシューティング https://docs.oracle.com/cd/E16338_01/rac.112/b56289/troubleshoot.htm#BEHGFGFJ

ADRで管理されるということで、今後はADRCIコマンドのshow alertでパスを確認するのが良さそう。

 

 

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