[Oracle Cloud] Database Managementが遂にOCI上のデータベース(DBCS/ExaCS)に正式対応した件

本記事の目的

先日発表された通り、Oracle CloudのOracle Cloud Observability and Management Platform群の一つとして提供されている「Database Management」サービスが、遂にOCI上のデータベース(DBCS/ExaCS)にも正式対応しました。

いやー長かった!

これまでは外部データベースにのみ対応となっており、DBCSやExaCSをご利用の方で「なんで先に外部データベース対応しとんねん!」とツッコミを入れつつ、このリリースを待ってた方も多いのではないでしょうか。

というわけで、本記事では現時点で自分が把握している参考情報や設定手順に関するTIPSなどを簡単に紹介してみます。

 

そもそもDatabase Managemnetって?

詳しくは前述の発表記事やマニュアル(既に日本語対応済み)を見て頂きたいのですが、いくつか代表的な機能をピックアップすると、

・モニタリング・サービスへの対応!(14種類のメトリック)

・Active Session History、SQL Monotoring、ADDMなどの性能統計を確認できるPerformance Hub機能の提供!
(Enterprise Editionバージョン12.1.0.0.0以上が必要)

・初期化パラメータや表領域の確認、ジョブ実行などのDB管理機能の提供!

などなど。

 

いやー、素晴らしい!

実際の画面を触ってみていただくのが一番ですが、Observability爆上がり間違いなしです!


※画像は上記ブログ記事より。

 

 

利用のための設定手順は?

詳しくはマニュアルの手順を見て頂くとして、設定の大まかな流れはこんな感じ。

  1. Database Managementのための必要な権限設定(IAMポリシー)
  2. Database Managementと管理対象データベースとの接続用エンドポイント作成
  3. 接続用エンドポイントとの通信設定(セキュリティリスト or NSG)
  4. データベース接続用スキーマの設定と、接続用パスワードのVaultへの登録
  5. Database Managementの有効化(ボタン押すだけ)

「外部データベース」の場合は、対象データベースサーバに専用のエージェントをインストールする必要がありましたが、その作業も不要となってセットアップは簡略化された印象。

以下のYoutubeチャンネルにてセットアップのデモ動画も公開されているので、最初に見るのお奨めです。
OCI Database Management for Oracle Databases on Bare Metal, VM DB Systems and Exadata Cloud Service

 

ちなみに外部データベースでの設定手順は以下の記事が参考になります(いくつか画面イメージも)
OCI Database ManagementでOracleDBのパフォーマンス監視をする

 

 

価格

Price Listのページにはまだ載っていない模様(9/11時点)。

参考までに、外部データベース版は以下の通り。

Observability and Management Platform – Database Management

Product Comparison Price ( /vCPU) * Unit price Unit
Database Management – External DB
¥4.80
Host CPU per hour
Database Management – External DB BYOL
¥2.40
Host CPU per hour

 

 

注意事項

※気付いたら追記予定。

利用可能エディション

OCI上のデータベースであれば、Standard Editionから利用可能(一部機能はEnterprise Edition以上)

https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/database-management/doc/enable-database-management.html
Full Management: This management option includes all Database Management features at an additional service cost. The Full Management option is available for the Oracle Database Enterprise Editions and the Oracle Database Standard Edition, however, for the Oracle Database Standard Edition, it does not include Performance Hub features.

 

設定時のエラー1:データベース接続用スキーマのパスワード強度に注意

Database Management有効化の際に、以下のエラーが発生(Work Requestにて確認)

Failed to connect to the database due to non FIPS compliant password. Please try the operation with FIPS compliant password.

データベース接続用スキーマ(DBSNMP)のパスワードが簡易すぎたのか上記エラーが発生。
パスワードを設定しなおして(16文字以上に変更)、再実行したところエラー解消。

 

 

まとめ

Database Managemnet、まだ検証環境でお試ししただけなのですが、久しぶりにブログ書かねば!と思ったくらいお奨めなので、ぜひ触ってみてください。

 

参考情報

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