[Oracle Cloud] SQL DeveloperでOCI Database(DBaaS)に接続してみた

本記事の目的

オンプレのOracle DBと同じく、Oracle CloudのDBaaSについてもSQL Developerを利用して管理が可能です。

本記事では、SQL DeveloperでDBaaSに接続する手順（主に接続情報の確認方法）について簡単に説明します。

 

前提/準備

• DBaaSはpublicセグメント配置されていること
  • もしくは、privateセグメントの場合は、FastConnect/IPsecVPN構成となっていること
• Oracle DBおよびListnerが起動していること
• SQL Develperを起動するPCから、DBaaS上のリスナーのポート番号への接続が可能であること
  • リスナーのポート番号がデフォルトの1521の場合、セキュリティリストで1521への接続を許可していること

※確認方法が分からなければ、DBaaS管理者に確認

 

手順

接続情報の確認

まずは、接続したいDBaaSへの接続情報を確認します。

SQL Developerでは様々な接続方式が用意されていますが、接続タイプ＝「基本」で必要となる項目については以下の３つ

• ホスト名
• ポート（番号）
• SIDもしくはサービス名

これらを確認する方法は色々ありますが、サービスコンソールから確認するのが簡単と思うので、そちらを紹介。

サービスコンソールで該当DBaaSの詳細画面に、「DB connection」というボタンがあるので、こちらをクリック。

 

ポップアップされた画面にて、Easy connectとLongという二種類の接続文字列が確認できるようになっているので、今回はEasy connectの方を選択。

copyボタンを押すと、ホスト名：ポート番号/サービス名（ドメイン付）で構成される文字列が確認できます。

例えば、私の環境だと、こんな文字列↓
dbvmee02.xxxxx.oraclevcn.com:1521/dbvmee02_iad1mg.xxxxx.oraclevcn.com

 

基本的に、この情報があれば繋がりますが、ホスト名に関してはDNSもしくはhostsファイルなどでの名前解決が必要のため、今回はPublic IPを直接指定します。

 

Public IPはサービスコンソールで該当DBaaSを選択して、Notesメニューの中から確認できます。

 

SQL Developerからの接続

あとは、確認した接続情報を間違えずに入力すれば繋がるはず。

 

補足

「DB connection」で確認できる接続先は、現時点ではCDB$rootのみのようです。

PDBに直接接続したい場合、接続情報のサービス名をPDBに対応するものに変更してあげれば良いです。

例えば、私の環境だと、こんな文字列↓で繋がりました。
dbvmee02.xxxxx.oraclevcn.com:1521/pdb1.xxxxx.oraclevcn.com

 

※PDB名（サービス名）をサービスコンソールから確認する方法はない模様。

 

DBaaSにSSHログインできるようであれば、以下のコマンドで接続情報を含めて確認できます。

[oracle@dbvmee02 ~]$ lsnrctl status

LSNRCTL for Linux: Version 18.0.0.0.0 - Production on 16-FEB-2019 10:44:26

Copyright (c) 1991, 2018, Oracle. All rights reserved.

Connecting to (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1521))★リスナーポート番号
STATUS of the LISTENER
------------------------
Alias LISTENER
Version TNSLSNR for Linux: Version 18.0.0.0.0 - Production
Start Date 01-FEB-2019 02:41:20
Uptime 15 days 8 hr. 3 min. 6 sec
Trace Level off
Security ON: Local OS Authentication
SNMP OFF
Listener Parameter File /u01/app/18.0.0.0/grid/network/admin/listener.ora
Listener Log File /u01/app/grid/diag/tnslsnr/dbvmee02/listener/alert/log.xml
Listening Endpoints Summary...
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=LISTENER)))
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=10.0.0.13)(PORT=1521)))
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=dbvmee02.xxxxx.oraclevcn.com)(PORT=5500))(Security=(my_wallet_directory=/u01/app/oracle/product/18.0.0.0/dbhome_1/admin/dbvmee02_iad1mg/xdb_wallet))(Presentation=HTTP)(Session=RAW))
Services Summary...
(中略）
Instance "dbvmee02", status READY, has 1 handler(s) for this service...
Service "dbvmee02_iad1mg.xxxxx.oraclevcn.com" has 1 instance(s).★CDB$ROOT用サービス名
Instance "dbvmee02", status READY, has 2 handler(s) for this service...
Service "pdb1.xxxxx.oraclevcn.com" has 1 instance(s).★PDB用サービス名
Instance "dbvmee02", status READY, has 2 handler(s) for this service...
The command completed successfully

 

参考情報

マニュアル「Connecting to a DB System」
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/Content/Database/Tasks/connectingDB.htm#

Oracle Cloud Infrastructure 環境へのアクセスにまつわる小ネタ集
https://qiita.com/mikika/items/d2e88748f6754abc1ea2
⇒「SQL Developer の SSHポートフォワード設定(ツール内で可能)」について記載されているので、必要に応じて参照。