
オブジェクトストレージとは
オブジェクトストレージはデータを「オブジェクト」という単位で扱う記憶装置です。
ディレクトリ構造で管理するファイルストレージとは異なり、データサイズやデータ数の保存制限がないため、大容量データの保存に適しています。クラウド型のオブジェクトストレージであるAmazon S3の登場によってその存在が一躍認識されましたが、現在はプライベートクラウドなどでもオブジェクトストレージのニーズが増大しています。
(中略)オブジェクトストレージはデータをファイル単位やブロック単位ではなく、オブジェクトという単位で扱います。オブジェクトにはストレージシステムのなかで固有のID(URI)が付与され、データとそれを扱うためのメタデータによって構成されています。 メタデータは通常のファイルシステムでも作成日や作成者などの情報を持っていましたが、オブジェクトではデータの種類、保存期間やコピー回数など、より多くの情報を付加できます。
また、ディレクトリのような階層構造はなく、ストレージプールというオブジェクトの入れ物のみが作成され、メタデータによって管理されます。オブジェクト同士はフラットな関係で、データの移動で階層構造が変わることはありません。また、オブジェクト数に制限はありません。オブジェクトストレージは、一般的に、汎用ストレージを並列化した分散ファイルストレージで構成されており、スケールアウトが可能です。
参考
OpenStack Swiftによるオブジェクトストレージ入門 (Cloudシリーズ(NextPublishing))
山縣 陽
インプレスR&D 2014-04-18
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