[Oracle Cloud] 2019年にリリースされたOCI Database(DBaaS)関連の新機能を振り返ってみた

本記事の目的

こちらの記事は 「Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2019」 と「JPOUG Advent Calendar 2019」のDay 12 の記事となります。

Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2019
https://adventar.org/calendars/4516

JPOUG Advent Calendar 2019
https://adventar.org/calendars/4154

 

せっかくのAdvent Calendarネタということで、少し早いですが2019年にリリースされたOCI Database(DBaaS)関連の新機能を振り返ってみます。

 

 

リリースされた機能一覧(DBaaS関連)

Oracle Cloudの新機能は以下のリリースノートに随時アップされています。

Release Notes

※このリリースノートをRSSフィードに登録して、日々の更新を楽しみにしてる方も多いのでは?

 

上記ページの左側にあるメニューからサービス毎の新機能を確認できるので、今回はDatabaseサービスカテゴリの中から、DBaaS関連のものを抽出して確認してみました。

確認結果を簡単にまとめた結果が以下↓

# Title Day 分類
1 October 2018 Patch 1/17
2 Create Databases from Automatic Daily Backups 1/25
3 Connection strings for bare metal and VM database administration service 2/8
4 Regional subnets 2/19
5 January 2019 Patch 2/27
6 Database: Customize the backup retention period for your bare metal or VM database 5/15
7 Improved DB system resource creation and management workflows 6/28
8 Network security groups 7/10
9 Compartment quotas 7/16
10 Oracle Database 19c on virtual machine DB systems 7/20
11 July 2019 Patch 8/19
12 Backup scheduling available for Database service bare metal, VM, and Exadata DB systems 9/11
13 Fast provisioning option for 1-node virtual machine DB systems 10/2
14 Custom DNS resolver for bare metal and 1-node virtual machine DB systems 11/1
15 Additional events for Database 11/12
16 October 2019 Patch 11/21

※数がそこそこあるので、簡単な分類をしています。

分類の凡例 ※◎と〇の区分けは、筆者の主観です。
◎:DBaaS本体の機能拡張(おおもの)
〇:DBaaS本体の機能拡張(軽微なもの)
△:OCIの他サービスの機能拡張の対象として、DBaaSが含まれているもの
▲:DBaaSの四半期パッチリリース

 

DBaaSが関連するものだけで16個。追加された機能の粒度は色々あるものの、月1個以上のペースです。

まだまだ欲しい機能は沢山ありますが、こうやって振り返ると日々着実に進化してるのを実感できて良いですね。

 

 

各機能に関する解説

◎に分類した機能を中心に、一言コメントで振り返り。

 

Create Databases from Automatic Daily Backups

DBaaSの自動バックアップ機能で取得したバックアップを利用して、新しいDBaaSインスタンスを作成できる機能。

テスト環境の作成などに使えて超便利。かなり前からあるような気がするけど、まだ一年前なのか。

Qiitaに記事があったので紹介
OCI Database : バックアップから複製環境を作成

 

Database: Customize the backup retention period for your bare metal or VM database

これもバックアップ関連の機能拡張。自動バックアップの保存期間を7日、15日、30日、45日、60日で選べるように。

以前は30日固定だったので、本機能リリースでより柔軟な設計が出来るようになりました。

もう少し長くバックアップを保存しておきたい場合は、オンデマンド完全バックアップも使えます。

 

Oracle Database 19c on virtual machine DB systems

オンプレミス版のリリースから遅れること3カ月。DBaaS(VM)でもOracle Database 19cが使えるようになったのが、このタイミング。

以下の記事を書いてました。
[Oracle Cloud] Oracle Database 19c on DBaaS(VM) Now Available!!

 

 

Backup scheduling available for Database service bare metal, VM, and Exadata DB systems

またまたバックアップ関連。自動バックアップのウィンドウを二時間単位で指定できるようになりました。

デフォルトは深夜0時から6時までだったので、より細かな制御が出来るように。

※こう見ると、バックアップ関連の機能拡張の要望が多いのかな?

 

 

Fast provisioning option for 1-node virtual machine DB systems

DBaaSといえばASM構成必須だったのですが、シングル環境のみファイルシステム構成でも作成できるようになりました。

これによりプロビジョニング時間はさらに短縮。15分程度で作成できるようになりました。
(従来は1時間程度。これでも十分早いけど)。

Qiitaに記事があったので紹介。
OCI Databaseがファイルシステム構成に対応した話

 

Custom DNS resolver for bare metal and 1-node virtual machine DB systems

これは若干マニアック?

OCIではサブネット毎に参照するDNSサーバをOCIで用意している「Internet and VCN Resolver」か、お客様で用意する「Custom DNS」のどちらかを選ぶことができますが、DBaaSではプロビジョニング時には必ず「Internet and VCN Resolver」を利用する必要がありました(「Custom DNS」で構築しようとするとエラーとなるので、プロビジョニング後にDHCPオプションを変更する必要があった)。

それがシングル環境に限っては、プロビジョニング時に最初から「Custom DNS」を選択できるようになりました。

詳しくは、マニュアルの「DNS for the DB System」というセクションを参照。

「Internet and VCN Resolver」と「Custom DNS」に関しては、わかりやすい解説記事がqiitaにあったので紹介。
Oracle Cloud Infrastructureの名前解決の仕組み&ホスト名の変更方法

 

Additional events for Database

OCI Events(ある特定のイベントが発生したのを検知したら、設定したアクションを行う機能)の対象として、Databaseサービスが遂に対応!

△に分類はしてますが、個人的にはいつリリースされるかと期待していた注目機能。

早速、Advent Calendarネタでも取り上げられていたので、ご紹介。
Oracle Cloud Infrastructure Databaseのバックアップが失敗したら通知させる方法

 

 

次の機能拡張、今後のロードマップは?

Advent Calendar企画ということで、2019年にリリースされたDBaaS関連の新機能(の一部)を振り返ってみました。

2020年にはお客様から要望の多い「あの機能」や「この機能」がリリースされるはずなので、今後もリリースノート要チェックです。

 

おまけ

偶然(?)にも来週月曜日のOCIスキルアップセミナーのテーマが2019年振り返りと2020年の展望のようです。

仕事の追い込み&忘年会シーズンでお忙しいかと思いますが、ご都合がつく方は参加してみては如何でしょうか?

・OCIスキルアップセミナー #5 : OCI2019年振り返りと2020年の展望 

※運営に関わってるわけではないのですが、勝手に宣伝。

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