[Oracle Cloud] Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Professional 認定資格(1Z0-997-JPN)を獲得した話 |

本記事の目的

Oracle Cloud Infrastructureの認定資格の一つである「Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Professional (1Z0-997-JPN)」を先日受験して無事合格できました。

本認定資格の獲得を目指す方の参考になるよう「試験対策ガイド」ぽい記事を書いてみます。

なお、OCIの認定資格の種類に関しては、「[Oracle Cloud] Oracle Cloud Infrastructure Certification/認定資格情報」の記事にまとめていますので、合わせて参照ください。

試験の概要

試験名
- Oracle Cloud Infrastructure 2019 Architect Professional
試験番号
- 1Z0-997 (日本語試験は 1Z0-997-JPN)
前提資格
- Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate または
- Oracle Cloud Infrastructure 2018 Certified Architect Associate
試験時間
- 120 分
出題数
- 55問
合格ライン
- 70%

詳細は以下の公式情報を参照ください。

・Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Professional

ちなみに、同資格の2020年版は既にリリースされていますが、受験申込時点（かつ今も？）では日本語対応していなかったので2019年版を受けました。

受験感想と試験対策のポイント

※実際に受験した上での感想ですが、あくまで個人の意見である点を踏まえて、参照ください。

サマリ

従来のオラクルマスター認定試験と同じ選択式（一部は複数の選択肢を選ぶ問題あり）
試験範囲に含まれるサービス群が非常に多く、幅広い知識を求められる
要件にあったアーキテクチャやソリューションを実現するためのサービスの組み合わせを問う問題が多かった印象（細かな操作手順やコマンドを問う問題はそれほど多くない）
オラクル公式の研修動画や模擬問題など試験対策コンテンツ（後述）が提供されており、試験対策に活用可能
決して簡単な試験ではないが、しっかり準備して、運も味方にすれば(?)、合格間違いなし！

管理人のOCI経験

ここ数年、お仕事でOracle Cloud(Oracle Cloud Infrastructure)を扱ってます。
昨年に「Oracle Cloud Infrastructure 2018 Certified Architect Associate」は合格済み。

実際にやった試験対策

普段から業務でOracle Cloudを扱っていることもあり、試験範囲の知識はそれなりにカバーできているつもりですが、とはいえ普段の業務で触らないサービスもあり、また先に受験した同僚やTwitterなどから難易度が高そうな印象を受けていたので、しっかりと試験対策を行って臨むことにしました。

が、業務が多忙になってしまい、試験対策の時間はあまり取れず（本当はOUの研修動画も一通り見ようとしたが断念）。

参考までに、実際にやった試験対策は以下の通り。

まずは情報収集。試験対策コンテンツを調査したり、ブログ記事を読んで出題傾向を把握
その中から後述のOU公式の模擬問題集をやって、出題傾向や補強が必要なサービスを把握
（ちなみに、試験対策せずでの初回の正解率は60%程度でした）
模擬問題で不正解だった問題を参考に、対象のサービスや機能を深堀り調査
模擬試験を繰り返し、最終的には全てを正解できる状態にして、いざ本番試験を受験

結果としては、模擬問題集の繰り返しと後述の活用資料集にあるセミナー資料での補強で、合格することが出来ました。

ちなみに、実際に出題された問題に関連するサービス群を覚えてる範囲で挙げるとこんな感じで、かなり幅広い知識を問われる印象。
Netowrk(FastConnect, VPN, 各種Gateway, Security）, Compute, Database, Storage(Block Volume, File Storage, Object Storage), Load Balancing, AutoScalling, IAM, Compartment, Events, Functions, OKE, Streams, WAF, Health Check & Traffic Management, Vault, Data Transfer, Multi-Region, Microsoft Azure連携…

とはいえ、全サービスを完璧に理解することが求められるわけではないのと、あくまで70%を越えたら合格できるわけなので、前向きにトライするのが良いと思います。

OCI Certified Architect Associateとの違い

同じOracle Cloud Infrastructureをテーマにした試験なので当然ですが、Architect AssociateとArchitect Professionalの試験範囲や内容はかなり似通っています。

参考）[Oracle Cloud] オラクルマスターOracle Cloud Infrastructure 認定資格(1Z0-932)を獲得した話

「Oracle Cloud Infrastructure Certified Architect Associate」を合格した人であれば、しっかり試験対策さえ行えばProfessionalにも十分合格のチャンスがあると思います。

(Architect Associate試験対策での勉強効果が薄れないうちに）ぜひ挑戦してみるのをお奨めします。

試験対策：コンテンツ紹介

ここからは試験対策に有効なコンテンツを簡単に紹介。

OUの試験対策コンテンツ

「オラクル、Oracle Cloud InfrastructureおよびOracle Autonomous Databaseの無償オンライン・トレーニングと認定資格を強化」というブログ記事の中から6つの認定資格試験に対応したラーニング・パスが提供されており、本認定試験についても、研修動画および模擬問題が公開されています。

特に模擬問題は50問も用意されており、出題される問題の傾向や難易度の把握にかなり有効です。
※ただし、全て英語。問題文も長いので英語が苦手な自分には辛かった。。
※2019年版と2020年版が用意されていますが、2020年版も覗いたところ、同じ問題セットのようにみえました。2020年版も受けたら合格できるかも？

ちなみに、上記の記事にあるコンテンツは当初「2020 年 3 月 30 日（月）から 2020 年 5 月 15 日（金）まで利用できます。」とのことだったのですが、現時点でまだアクセス可能なようです。

※無料受験に世界中から申し込みが殺到して、期間を延長したということがあったらしいので、これらのコンテンツにアクセスできるのは期間限定なのかもしれません（というわけで、受験を検討されている方は、お早めにアクセスを・・・）。

Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集

Oracle Cloudを使っていこう！勉強を始めたい！という人にお奨めするサイトを一つ上げるとしたら、まずはこの「Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集」なのですが、本認定資格の試験対策としても有効だと思います。

私の場合は模擬問題の結果より、以下の資料を重点的にチェックしました。
・OCI 自動スケーリング機能 (Auto Scaling) を使ってみよう
・ファイル・ストレージ概要 (File Storage Service Level 100)
・ロード・バランサー概要 (Load Balancer Level 100)
・ロード・バランサー詳細 (Load Balancer Level 200)
・DNS 概要 (DNS Level 100)
・ヘルスチェック & トラフィック管理概要 (Health Check & Traffic Management Level 100)
・IDおよびアクセス管理概要 (Identity and Access Management Level 100)